審査基準
キャットショーに行くと 話をすると
キャットショーって 何
って 良く質問されます。
ドッグショーはTV等で放映される事が有るので
ネコも 広い会場で歩くのか?とか
何か芸をするのか?とか・・・
キャットショーの審査方法は いくつか有りますが
日本で主流開催団体 TICA と CFA のキャットショーでは
複数の審査員(ジャッジ)が 猫を1匹ずつ 審査台の上に出し
猫種毎のスタンダードと比較して 審査をします。
審査の進行や審査方法は 以前UPした記事
キャットショーの予備知識(TICA)
を御覧下さいね~
ジャッジが何を審査しているのか・・・
猫種別で スタンダードが細かく決められており、
そのスタンダードに基づき、審査していきます。
そして、審査するポイントには それぞれ点数が
決められており、その点数から 減点方式で審査されます。
Maine Coonの場合
このような配点で 審査され
TICAと CFAでは 微妙に違うのが分かると思います。
ブリーダーが 良い猫だと思っても 評価されなかったり
自分の出す猫の欠点が気になって 駄目だろうと思っていたら
意外と評価が高かったりする事も あります。
それは TICAも CFAも 評価方法が 減点方式だからです。
例えば 耳のスタンダード(TICA)は
Ears: Large, wide at base with outer
base set just slightly farther back than inner
base. Outer base just above the level of the
top of the eye. Outside edges have a very
slight outward tilt that is not past eleven and
one o'clock. Set fairly high on head with
inner edge of bases no more than one ear's
width apart. Taller than the width at base
but still in balance with head length.
Moderately pointed ears appear taller due
to lynx tips. Furnishings extend beyond
outer edge of ear.
【耳は大きく、耳の根元部分の幅も広い。
耳付の位置は 耳の根元の外際は、内際よりほんの少し後ろに付き
外際の高さは、目のてっぺんの高さより少し高い位置。
耳の外側は、ほんの少し外側に向けて傾斜しており、
時計の11時と1時の線を越えてはいけない。
耳は頭部のかなり高い位置に付き、
耳と耳との間隔は、1つの耳の幅以上、離れていてはいけない。
耳の高さは幅より長さがなくてはいけないが、
頭部の長さとのバランスは、取れていなければならない。
適度に程よく(極端でなく)とがった耳は、
リンクスティップ「がある為、より高く見える。
耳の飾り毛は耳の外側より、さらにもっと外に伸びる。】
耳のスタンダード(CFA)は
EARS: Shape: large, well-tufted, wide at base, tapering to appear
pointed. Set: approximately one ear’s width apart at the base; not
flared.
【耳は大きくて、タフトと呼ばれる、耳の中の飾り毛が沢山有る
耳の付け根は幅が広くて、尖った感じに先端へと細くなっています。
耳と耳の間は、耳の幅一つくらいで、耳が斜め横へと広がっていない。】
解釈の仕方は微妙に違いはあれ
耳はメインクーンの重要なポイントであることは
TICAも CFAも 同じです。
大きくて、 耳付の角度も正しく、スタンダードから
減点の無い耳であれば 減点無しの10点です。
もし、数匹いる中で 際立って大きく素晴らしい耳を持った猫が
居たとしても 耳のポイントは10点であり、
それ以上のプラス評価をされる事は有りません。
その猫より耳が小さくても、スタンダード通りであれば
同じくその猫の耳の評価も減点は有りません。
あくまでも評価は スタンダードを基準に審査され、
他の猫との大きさ比べでは無い訳です。
よって、極端に目立った素晴らしい箇所が有っても
他のポイントで減点が多いと 一番はもらえません。
全体のバランスが取れていて 減点の少ない
スタンダードに最も近い猫が 一番の評価を得ます。
私達 ショーに行く ブリーダー達は
スタンダードに沿った猫を 作る事が大きな目標ですが
それでも それぞれ 目指すものが違っていると感じます。
ある人は 耳を絶対に強調した猫を創りたいと考え、
ある人は マズルにこだわり、
ある人は 目の大きさや 形に こだわったりします。
なので 同じ メインクーンをブリードしていても
キャッテリー毎で 雰囲気の違う猫に なって行くのです
そして 最も 大切なことは ショーキャット(Maine Coon)は
穏やかな性格で有るべきだと言う事です。
大きなメインクーンが 怒ったり 唸ったりしたら
ジャッジは怖いはずです。
私は ショーで 怒る (特に攻撃的になる)子や
萎縮して怖がる(数回出しても慣れない)子は
基本的に ショーには出しません。
どんなに素晴らしいタイプであっても
他の出陳猫や ジャッジに迷惑を掛けることになりますし、
何より その子が ショーが嫌だと 訴えているのですから・・・
私の場合は、キャットショーは 何処へ行っても遠征になります。
その為 猫にも ストレスがかかりますので
ショーが好きで一緒に楽しめる猫と共に参加することは
とても難しいことなのです
Cattery Fairy-Pawの仔猫紹介ブログ “ Paw's Kids” も
是非 ご訪問下さいねぇ~ <(_ _)>
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